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ショコラの王子様/秋目人(著) 読了

ショコラの王子様/秋目人(著)久しぶりに一気に読みましたねぇ。
すごく好きでした。
秋目人さんのこれまでの作品に比べると随分と雰囲気の違う作品ではありますけど、
自分の好みとしてはドンピシャでしたね。
元気な女の子が活発に動いてる話は好きですねぇ。
話の展開は予想通りとなっていましたけど、
テンポがよくてスラスラと読めてしまいました。

最後まで続く部分と要所要所で入る裏メニューの話。
裏メニューの話で盛り上がりどころがちょくちょく入るというのが
退屈しなかった理由ですね。

あとはまぁ、本当に主役の翠の元気の良さが魅力的でした。

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ショコラの王子様/秋目人(著)


以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
というわけで、バレンタインを間近に控えた時期に、
バレンタインで贈るチョコを考えていて乗り過ごした電車。
そこはかつて暮らしていた街で思い出のある駅だった。

そこで出会ったのは天使のような犯罪級に可愛い女の子。
彼女が探しているお店に案内して辿り着いたのがチョコレート専門店。

そうして、始まる物語。

ショコラティエの征一の特殊能力は動物が何故か寄ってくるというもの。
心の状態に左右されるらしく、慰めにやってきているとのこと。
で、何でぐるぐるメガネで効果が薄れるのか^^;

そんな征一は無愛想だけれども美青年。
でもって、手伝いをする中学生の弟もまた美少年。
さらには翠が最初に出会うことになる美少女も彼らの妹。
で、実家が後に明らかになるわけですが優良企業の会長一族だった。
何から何まで完璧すぎるわけですが、
それはそれで息苦しいものでね。
彼らの家族のことも問題になってきたりする。

で、翠の方はあるきっかけでチョコが大好きになったどこにでもいる女の子。

まぁ、そういう展開だろうなぁ、と予想はついて読んでましたけど、
よかったなぁ、と。

翠の大切な思い出の相手はもちろん征一だった。
彼の作ったチョコレートで翠はチョコが大好きになった。
けど、征一が翠に出会った時、彼は心底を落ち込んでいた。
翠もまた家出中だったわけですけど、
翠は征一の作ったチョコで元気が回復。
その翠が征一を夢に向かって突き進ませた。

互いに大切にしてきた思い出。
征一は自分が聞いたことのある話が出てきたから気付いてたわけですけど、
翠が気付くきっかけなんてなかったですからねぇ^^;
随分と雰囲気も変わっていたようですしね。
その辺は夢をかなえるために頑張った結果、ということのようですけど。

無愛想だけれども優しさはきっちり彼の作るショコラに現れてますからね。

彼が作る裏メニュー。
最初のお客さんが店頭にないものを注文したことがきっかけなわけですが、
そのお客さんがなぜそんな注文をしたのか、なぜ征一はおもしろいと思ったのか。
気になりましたね。
で、今回の話の中でもやってくるわけですが。
旅行先での思い出の味だったり、
カフェインが摂取できない息子のためのチョコだったり。

そんなものがあるのなぁ、とチョコについての知識も楽しんで読めましたね。

征一たち家族のあれやこれや。
全体にこの問題が絡んできてるわけですが、ちとあっさりと終わりすぎかな?
と思わなくもなかったです。
もう一人の兄弟が話でしか出てきてなかった、というのもありますし、
諸悪の根源というと言い方が悪すぎますけど、父親も出てきてませんしね。
長男も目の敵にしたいというわけではなさそうですしね。
征一のショコラを食べたら応援せざるを得なくなると思ってる感じだし。
にしては、色々とやってきてはいたんですけどね^^;

その中で出会ったクレーマーを演じていた女性。
翠とはその後にまた繋がったのに、ほんのちょろっとだけ、
というのも少しさみしかった。

翠の仲の良い友達二人も気になりましたしね。

というわけで、すごくよかったわけですが、
よかったから、になるのかな?
もうちょっと色々と話が読みたいと思いましたね。
続きは二人の繋がりの話がもう終わってますから、ないだろうねぇ。
続きがないであろうことが非情に残念だなぁ、と。
ただまぁ、本当によかったです。

しかし、征一とハジメのバレンタインの思い出がおっそろしいにもほどがあるw
一部だとはわかっていても当人にとっては怖さしかないわな^^;

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