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思春期テレパス/天沢夏月(著) 読了

思春期テレパス/天沢夏月(著)読むのに時間がかかりましたねぇ。
後半はよかったんですけど、
前半が話が進まなくて退屈でした。
そのせいで時間がかかりました。

正直、前半だけ見ればつまらなかった、となりますね。
後半で少し盛り返したので悪くはなかったかな、というところかなぁ。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
あとがきに書かれていましたが、
これまでの作品は陽で今作は陰となる青春小説。

正直、三作品連続で似たり寄ったりな作品だったので、
陰という違う感じになったのはよかったんですけどね。
本当にもうちょっと前半のテンポがよければ、と思いました。
次回作も青春小説の予定のようですけど、
少し離れてみてもほしいなぁ、と今回思いましたね。

というわけで、本音メールというメールに振り回されることになるわけですが、
最後は成長して思春期から一歩前へ。

本音は痛みがともなうもの。

くだらないことでさえ、そんなことも知らなかったんだと気付かされる
自然と一緒にいるようになった三人組。

仲の良い相手だと互いに思っていた。
けれど、互いに一歩踏み込むことは出来ない。
壊れるのが怖くて。
変わってしまうのが怖くて。

そう思うようになるきっかけも。
壊れそうになるのも、そして、それを乗り越えるきっかけも本音メール。

学、翼、大地の三人がメインで話が進んではいるけど、
夜子が一番重要でしたね。
最後の彼女のおちゃめなメールがよかったねぇ。

本音を口で言うって本当に気力がいりますよね。
それがいい方向に向くとは限らないですしね。
それまでが建前ばかりだったら悪い方にしかいかないと感じてしまいますし。
建前だけで生きていくとそれはそれでしんどいんですよね。
周りの変化や自分の変化でどっちを取れるか、
本音をとれる人は本当に強い人なんだと思う。

鍵の最後の一つが夜子自身だったというのはよかったですね。
ただまぁ、涼太をその鍵の一つにするのならもう少し出てきててもよかった気がせんでもない。

本音メールには本音を取り消すことが出来るものもあったり、
本音ではなく建前メールなんてのもあったり。
ただ、結局はそれがなんだったのかはわからないまま。

とりあえずまぁ、今回はちとハズレだったかな、という感じです。
本音メールの設定はよかったと思うんですけどね。
学たちだけの話じゃなくて、他のグループの話との二本の短編で、
とかって感じだったら話のテンポもよくなって楽しめたかもしれんねぇ、と思ったり。

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