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Lazy Diary

2014.10.30 20:17 | TB:0 | CM:0

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C.S.T. <2> 情報通信保安庁警備部/十三湊（著）　読了

小説十三湊（小説） C.S.T._情報通信保安庁警備部（小説）メディアワークス文庫（小説）

前作ほどの事件の派手さ、というものはありませんが、
森として偽っていた小塚にも繋がっていく事件となる。
一人の女子大生のストーカー事件から始まった一連の問題。
新興宗教団体が未来を知るためにしていたことが明らかとなる。

伊江村がメインとなっていた前作とは違って、
今作では御崎がメインになってましたね。
そんな二人の恋模様にも動きがあったり、
同期の山上にも動きがあったり。
浅井は相変わらずですが＾＾；

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。

というわけで、事件よりもまずは御崎と伊江村ですね。
ようやく動いた御崎に対して伊江村はわからないからという理由で断ろうとした。
でも、それをなんとか止めた御崎は少しずつ距離を縮めていきましたね。
最後はグッと近づくことになるわけではありますが。
それでも、不安材料は山積みで。
御崎がデートのときは手を繋ぐようにしていたのが、
実を結んだときはほっこりしましたね。
伊江村から手を繋ぐようになるとは。
可愛かったですねぇ。

でも、御崎は節操なさすぎだろ、と。
これまでは伊江村への気持ちを隠していたわけではあるから、
他と付きあおうが自分の問題だったけどさ。
告白というかプロポーズしといて、他の女性に目移りするとか。
アホかと。
それでいて伊江村の態度に傷ついてって、それはちょっとないと思うわぁ。
けど、伊江村がモヤモヤする気持ちになる、ということは意識してるってことだから、
幸せなもんですねぇ。

一方で手痛い失恋をすることになった山上。
これは辛いなぁ。
しかも、もともと叶うことのなかった恋でもあったし。
難しいですねぇ。
伊江村は山上を励まそうと頑張ってますが、
新しい恋が一番の治療でしょうよ。
男運がすこぶる悪い山上がどういう恋をしていくことになるのだろうね。
しかし、叫び方が男前だったなぁ＾＾；

さてはて、事件は一人の女子大生のストーカーから始まる。
カメラも仕掛けられていない、なのに彼女の情報がストーカーに筒抜けになっていた。
そこには一つの新興宗教団体が関わっていた。
その団体は小塚のことを調べていた伊江村も辿り着き、
問題は大きくなっていく。

小塚の父親がずっと見せられている記憶データ。
色々と変に勘ぐってしまった。
でまぁ、伊江村の中のシステムのスイッチが何であるかの推測へと
繋がる部分であったわけですが、
父親がスイッチみたいですね。
でも、助けを求める相手を別のものへと置き換えた。
告白したことがいい方向によかった御崎はよかったですねぇ。

ストーカーの犯人はやっぱりか、というところですね。
変わろうとした女性と変われなかった男性。
男性が変わったのは終わってから。
しかも、悪い方へ。
で、女性の方は結局求めるのは彼のような男性だったというね。
彼が別れを切り出された時に言ってましたが、
いろいろなタイミングがただただ悪かったんだろうなぁ。

そんな彼がストーカー行為を行えた理由が新興宗教団体の力だった。

やっぱり騙し討ちはあかんわなぁ。
情保の中にも参加していた子がいたわけですが、
彼女がそうだとは知らなかった御崎。
話が出ていたのに下ネタしか聞かない御崎は知らなかった。
で、彼女にとって屈託なく話が出来たのが御崎一人だけのような状況だったらしい。
相手は知らなかっただけですけど、それを自分で潰すようにしたんだから、
御崎が悪く思う必要はないと思いますけどね。

入信していた彼女ですが冷静にちゃんと見てもいたわけで、
そんな彼女が御崎たちの接触から疑われてしまったり。

彼らが売っていた情報の真実はセキュリティ会社とグルになって作られていたもの。
種明かしされてましたけど、彼らの会社が信頼を得ることになったウイルス事件は自作自演でしたね。
まぁ、そりゃそうだよなぁ。
それが一番自然だし。

で、そのセキュリティソフト会社と小塚は接点があり、
今回の問題の発端もまた小塚だった。

ただ、そういう繋がりがあったおかげで逃亡中の小塚に繋がるものを手に入れたり、
人格を奪われた二人の消された部分の記憶を復旧出来る可能性も出た。
アプローチが違う形だったから手に入れられたものだったと伊江村は思い、
安心してましたね。

というわけで、団体の実態はそういう犯罪行為で得たものだったわけですが、
団体が出来るきっかけとなった未来を見通せる男性の力だけは本物だった。
それを信じていた和泉は正しかったということみたいですね。

神関には世界がどのように見えてるんでしょうかね。

そんな神関が御崎に見たものは一体なんだったのでしょうかね。
遺産を狙われて盗まれる。
盗まれる、という言い方も気になるし。
誰に、というのも彼には見えてそうな気がするんですが、
どういうことになるのでしょうね。

女房に見えたという女性。
でも、伊江村が着そうにない服に髪型。
伊江村じゃないことに安心もしたが、伊江村じゃないのかと落ち込んだりも。
が、すぐにそうじゃなかったと知ることに。
その女性は伊江村に違いなかった。

山上が選んだ服とそれを見た女性の情保官たちがヘアアレンジした。
その姿と伊江村から繋がれた手。
御崎は神関の言った言葉を伝え、
改めて自分の気持ちを伝えた。
今のままでは守ることが出来ない、という想いを込めて。
二人の距離がグッと近づくことになるわけですが。
本当にどうなるんだろうなぁ。