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ソードアート・オンライン 14 アリシゼーション・ユナイティング/川原礫(著) 読了

ソードアート・オンライン 14 アリシゼーション・ユナイティング/川原礫(著)世界の支配者、アドミニストレータとの戦いに決着。
戦いの結末、そして、アンダーワールドは。

というわけで、ようやく本編の方は購入していた分を読み終えたことになります。
8月に15巻が発売されるので、それに間に合えば、と思っていたりもしたわけですが、
予想以上に早く読みきれたのでよかった。
さて、人界編となったアドミニストレータとの戦いが終わった14巻。
15巻からはどのように物語が動いていくのか。
その一端が最後に描かれていましたが、
いい展開とは思えないわけで、一体どうなってしまうんでしょうかね。
「孤独者」での15巻の予告のイラストのキリトはどうしたんだろう?
と気になっていましたが、そういう展開だったのな、とようやく理解しました。

愛という最も強い力が世界を動かしたわけですが、
15巻でもその力が大切になってくるのでしょうかね。

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以下、ネタバレ含みつつ感想続けます。
最終決戦を前にユージオとの戦い。
剣を振るうごとにありったけの想いを乗せたキリト。
それがユージオの目を覚まさせた。
アドミニストレータが手抜きをしたために、
ユージオを立ち直らせることが出来た。

その手抜きをした理由がユージオには元々記憶に穴があったらしい。
そこにあるべきものはキリトが中心となる思い出だったんでしょうけど。
結局のところ、何でキリトとの記憶を抜かれることになったんでしょうかね。
病気かなにかで死んだ、ということにすれば何の問題もなかったはずなのに。
記憶を消すという方法をとった理由は何だったんだろう?
それをしたのは誰だったんでしょうかね。
キリトの方はブロックがそのままになっていた、ということでしょうけど。

自分を取り戻したユージオは単身、アドミニストレータのもとへ。
キリトたちに剣を向けた罪を償うために。
けれど、短剣はアドミニストレータに届かなかった。

そして、キリトたちが追いかけてくる。

元老長との戦いでは三人が協力。
その時、キリトは意思の力をもって自らの姿を変えさせた。
遠ざけていた黒の剣士の自分。
けれど、それは確かにキリトの一部であり、
それがキリトにとって自分の強さの象徴でもあった。
その力はソードスキルの限界も突破して元老長を倒した。

元老長相手にも三人でギリギリ勝ち得た彼らにアドミニストレータの存在は大きすぎた。
彼女が生成したのはソードゴーレム。
人を殺すことが出来ない彼女が作り出した殺戮兵器。
その圧倒的な力にアリス、キリトはなすすべなくやられてしまう。

立ち尽くすユージオを助けたのは任を解かれたはずのシャーロットだった。
またキリトの髪の中に隠れてたみたいですね。
いつの間に、という感じでしたが、彼女がユージオに短剣を使うように指示し、
その間、ソードゴーレムを足止めした。
昇降機にユージオは短剣を刺すことに成功し、
カーディナルがやってくる。
ただ、その空間を繋ぐ間に懸命に戦い続けたシャーロットはソードゴーレムを前に殺されてしまう。
最期にキリトに一緒に戦えてよかった、と告げて。

カーディナルが言うにはシャーロットはNPCに分類されるモンスター。
擬似的思考を与えられていたシステムの一部。
カーディナルは彼らがアドミニストレータたちの手で消される前に保護していた。
その一人がシャーロットだった。
多くの時間を過ごす中でシャーロットはより多くの感情を得て行った。
そして、キリトとともに過ごす二年間でさらに多くのことを経験した。
その中でシステムでしかない彼女は本当の愛を理解した。

人工とはいえフラクトライトを持つアドミニストレータが真に理解しようとせず、
捨て去ったものを彼女はシステムでありながら理解し、
その生命を自らの意志で全うした。
誰かを守るために。
人の姿をした化け物であるアドミニストレータよりもよっぽど人間らしい。
生まれ変わりが存在するのであれば、シャーロットは人として生まれ変わってると信じたいですね。

けれど、彼女の想いを引き継ごうにも事態はさらに悪化していくことになる。
ソードゴーレムの真実。
30もの剣の集合体。
その実態は人だった。
整合騎士30人の大切な人たちの記憶と、その大切な人たちそのもの。

アドミニストレータは彼らが動く原動力を欲望と言った。
けれど、それは違った。
愛情が彼らを動かしていた。
そして、愛は支配ではない。

でも、それを知ったカーディナルたちに彼らを傷つけることは出来なかった。
どこまでの非道なアドミニストレータに対してカーディナルは降参するしかなかった。
ただ、三人を逃がすことだけを約束させて。

ボロ切れのように痛めつけられる少女を前に何も出来ない三人。
その中でユージオだけは新たな決意をしていた。

これまでの自分を思い返す。
きっかけ、道程、裏切り、結末。
自分がアリスを救うために始めた旅。
なのに、自分はいつもキリトの背中を追い続けていたにすぎない。
そして、戦いの中でもキリトが傷つくばかりだった。
それなのに、甘い誘惑に負けてキリトたちに剣を向けてしまいもした。
罪を償うためにアドミニストレータと戦ってもその剣は届かなかった。
なのに、ここで諦めてしまっていいのか、と。

そう決意したユージオは今にも消えてしまいそうになるカーディナルに、
自分の全てを託した。
自らを剣に変えてもらうために。

キリトは止めようとしたが止められなかった。
ユージオは意志はそれほどに強かった。
その作業を邪魔させまいとアリスが守り、
ユージオは一振りの剣となる。

その剣には天井の結晶が収まる。
それはアリスの記憶の一部。
31人の整合騎士。
そのうちの1人。
ソードゴーレムに使うことが出来なかった一つ。
キリトはアリスが何を愛していたのかを察した。
誰か一人ではなかった。
アリスの愛するものはとても多く、そして大きなものだった。
愛する人達のこれからという時間さえも愛していた。
だから、アドミニストレータですらアリスの対となる剣を作ることが出来なかった。

てっきり、キリトなんかな、とか思ってたりもしたんですけどね。
今思い返してみると、そう考えるのは色々とおかしいな、と思い至りました。
アドミニストレータがユージオの記憶の穴の理由をわかってなかったし。

剣となったユージオはソードゴーレムのモジュールだけを壊した。
そして、アドミニストレータに向かっていくが、
彼女の神器を壊し、腕を斬り落とすことしか出来なかった。

ユージオの剣は半分に折れ、その状態で姿を人へと戻した。
その姿を前にキリトは全てを諦めかけた。
でも、そんなキリトを守るためにアリスが立ちふさがった。
同じ過ちを繰り返すのか。
震えていた自分を奮い立たせ、再び黒の剣士へ。

SAO時代に守れなかったアスナ。
けれど、今度はアリスを守りぬいた。

が、斬り落とされた自らの腕を剣に変えたアドミニストレータを相手に
キリトは一方的な戦いとなった。
連続剣技。
それをもってすればアドミニストレータを相手に戦うことが出来るはず。
そう思っていたキリトだったが、その思いはあっけなく打ち砕かれる。
彼女はキリトすらもしらないソードスキルを披露した。
最初は知っているスキル。
ユージオから記憶を抜いたのかと思った。
でも、ユージオにも見せていないスキルを使い、
さらにはキリトも知らないスキルまでも。

ザ・シードを主体としている世界でソードスキルが存在すること自体もおかしいということですが、
一体どういうことになったんでしょうかね。
ALOにある旧SAOサーバーから引っこ抜いたってことなんか?
それとも、ザ・シードの中に本当は含まれてたとかってことなんでしょうかね?
もしくは、茅場のコピーが何かしら影響を与えていたりってことなのかなぁ。

キリトは再び絶望する。
それでもキリトはもう一度立ち上がる力をもらう。
残り僅かの天命のユージオから。
自らの血を折れた剣の刀身へと変え、それをキリトに。
黒の剣士であり双剣のキリトへ。

そして、SAOのソードスキルではあり得なかった二連撃をもって
アドミニストレータを撃ち倒した。

けれど、それでもまだ終わらない。
アドミニストレータは現実世界へと逃れようとした。
が、そんな彼女を止めたのは元老長だった。
炎と化した彼がまとわりついたことで、残り僅かだった天命は削られ
二人は消え去った。

アドミニストレータがそのまま現実世界に逃げていたらどうなっていたんでしょうかね。
そもそも、逃げるというのはどういう意味になってたのかね。

自分以外を何も信じなかったがゆえに引き起こされた最期ということなんでしょうね。

戦いは終わった。
キリトはユージオに駆け寄って治療をしようとするが、
それは意味をなさなかった。
そして、ユージオもまた助かろうとは思っていなかった。
自分の罪。
それをキリトは罪なんかじゃないと。
その言葉に安心しキリトとの別れをユージオはした。
ステイ・クールと。
そんなことのために教えた言葉ではなかったのに。

ユージオは彼にとってのアリスとともに消滅した。

失意の中でその怒りをぶつける先を目指した。
コンソールから外部への連絡を。
しかし、そこで起こっていたのは平穏な現実ではなかった。

GGOで聞いたことのある音が響き渡る。
そして、菊岡との会話をすることが出来たキリトだったが、
のっぴきならない状況でキリトの怒りはぶつけ先を失う。
全てを理解できないままにキリトは目指すべき場所だけを告げられる。

けれど、菊岡の言ったアスナという言葉が気にかかる。
何故アスナがラースにいるのか。
その理由がなんなのか。

が、その気持ちは打ち砕かれることになる。
現実世界での異変がキリトの体を襲う。

目指すべき場所へとキリトは向かうことが出来るのか。

アスナには治療用のVRワールドにと説明してましたが、
アンダーワールドに入れたのは意図してのことだったんですね。
アリスを探してもらう、という裏の目的もあったようで。
ただ、菊岡たちの言っていたアリスというのは
記憶を一部抜かれていたも大丈夫なんでしょうかね?
その事実はアドミニストレータがしたことを知ってましたから、
わかってんでしょうけど。
ってことは問題はないってことなんかな?

そのアリスとともに向かってくれとキリトに行った場所は、
東の大門を出て南に行ったところ。
つまりダークテリトリーってことになんのかな?
そこにサブコンに繋がるコンソールがあるようですが、
何でそんなところに?
アドミニストレータが人界を支配したために、
外に別のコンソールを置くしかなかったってことなんかな?

そして、キリトは最後にアスナの声を聞く。
懐かしい声。
けれど、その声が誰なのかキリトにはもうわからなかった。

電源を切られればSTLによってキリトのフラクトライトが焼き切れる、
という話をしていたわけで、それが実際に引き起こされてしまった。
ということなんでしょうけど、
そうなると、どういうこと?

キリトは一体どうなってしまうんでしょうかね。
そばにいたアリスは「孤独者」の予告を読み直してみると、
眠っていた中で言葉は聞いていたみたいですが、
ただ、その意味はあまり理解できなかったようで。
急がないといけないだろう状況であるが、
キリト本人が抜け殻のようになってしまった。
さてはて、15巻どうなっていくのか。
気になりますね。

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