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デモンズ・クレスト 2 異界∽顕現/川原礫

デモンズ・クレスト 2 異界∽顕現/川原礫前回は現実世界での戦いが描かれましたが、今回はゲーム世界での戦いが中心に。
カリキュラスの中にいるはずのナギがいなかったのは、肉体はデータ化されてゲーム世界に転送されていたから。
再びゲーム世界に入ることをサワが実践してユウマたちは目の当たりにする。
見たらゲーム世界に入ることがより怖くなりそうですけどね。
得体が知れないから。
ただ、現実世界も異常事態だから些細なことなのだろうか。

再び入ったゲーム世界はベータテスト時と全く異なるものになっていた。
面影はあっても別物という感じですね。
その中で上階に逃げたクラスメイトである二木と再会できたりも。

ゲーム世界に入る前のヴァラクとやり取りしたことで多少の情報は手に入ったが、さらに情報をもらうにはサワを助け出すことが条件だった。
それはユウマたちの目的とも重なるから願ってもないことですけど、ヴァラクがナギを助けたい理由は何があったんだろう。
救ったナギにもクローセルという悪魔はいましたが、そちらが関係しているとしてどういう意味があるのかな。
立場的にヴァラクの方が下になっていそうなクローセルの話し方でしたが。

というわけで、サワに続いてナギにも悪魔が。
そして、それはクラスメイト全員についているだろうとユウマは判断することになる。
トモが教えてくれたソロモンの悪魔の人数を考えれば。
ユウマの悪魔は前回も出てきていましたが、どういった存在なんだろう。
サワたちのように表に出てくることなく力を貸しているのはどうしてなのかな。

ずっとゲーム世界にいたナギは何故あれほど状況を把握していたのだろう。
クローセルが教えていただけなのだろうか。

ゲーム世界ではまたしても強敵と戦いが続くわけですが、最初の時は二木が駆けつけてくれたことで切り抜けられた。
そんな二木に食料を運んでもらうことを頼むが、彼はその約束を守らなかった。
上階のクラスメイトたちの間ではどういうやり取りが行われていたんだろう。
中心となっているのは灰崎なのでしょうけど。
食料だけでなく、ユウマたちが使っていたカリキュラスを破壊したのは二木たちでしょうね。
それだけでは完全に戻ってこられなくなるわけではなかったようですが。
他の戦闘でもカリキュラスに被害は出ているわけですが、カリキュラスはどれくらい残っているのだろう。

戦闘後に見つけた宝箱を二木と共有しなくてよかったのだろうか、と思っていましたが、共有しなくてよかったですね。

最初の街となるカルシナを牛耳っていたのは人間に化けた敵対モンスター。
ある計画のために動いていたということですが、ゲーム世界でも何が起こっているのだろう。
ナギを助ける過程でそれを阻止することになりましたが、オーベンがいなくなったことはどう処理されたのだろう。
というか、情報を教えてくれたおじいさんがどう考えても詳しすぎる。
本当は何者なのでしょうね。

トモが不安要素ですね。
呼び方は戻さなくても良かっただろうに。
色々と明かしていますが、それが仇とならないか心配です。
というか、トモといい、三園といい、ユウマに何かを伝えようとする女の子たちは話を最後まで聞いてもらえませんね。
ユウマも後で確認したりしないから聞けないし。
後で聞いたところでタイミングが悪くはぐらかされるのでしょうけど。

最後は現実世界での戦闘に。
ユウマはどの段階で相手が二木だと気づいたのかな。
オーベンを倒した時のドロップアイテムで危機的状況を切り抜け、自分の悪魔の力を上手く使ってなんとか戦っていますが、人数差もある中で撤退させることが出来るのかな。
二木たちは殺す気で戦っていても、ユウマはそんなことは出来ないだろうから、それも不利な状況ですよね。
ユウマの問いかけに二木は反応するのだろうか。

いいところで終わったので続きが気になりますね。

イラスト:堀口悠紀子

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デモンズ・クレスト 1 現実∽侵食/川原礫

デモンズ・クレスト 1 現実∽侵食/川原礫色々と謎なまま終わったので次でどの程度わかってくるのかな。

小学生を選んだ理由はあとがきを読んでなるほどなぁ、という感じでした。
確かに小学生の頃は閉鎖的なところがありますよね。
読んでいて小学生という感じはあまりしなかったですけれども。

サワに関しては何周目かの今という感じなのかな。
それが一番しっくり来るけど。
強制終了後に起こっていたことというのは何なんでしょうね。
ユウマはうっすら何かがあったように感じているようですが。
サワはそこで何かを選択した、ということになるのかな。
ただ、死にかけたユウマが話した相手というのもいるから、そうとも限らないのかな。

サワが話さなかったことに繋がる変化であろう最後。
ユウマに改めて話せる余裕はあるのかな。
時間であったり、ユウマの気持ちの余裕が。

モンスターに姿を変える人とそうではない人との違いというのは何があるのだろう。
最後の部分だけを見たら大人だけ、とも考えられるけど、最初に出会ったのが同級生ですからね。
人間とは思えないスミカの変化は元に戻せるのかな。
スミカとしての感情が残っていないわけではないみたいですけど。
それはユウマが契約したからなのか、その前からだったのかも気になるところですね。
モンスターになった自分がしたことを覚えているのだろうか。

モンスターへの変化もあるけど、そもそもいない人というのはどういう状態なのかもありますね。
ナギは一体どうなっているのだろう。
サワもそれは予想外だったような反応でしたし。

モンスターとはまた違う変化というのもありそうですね。
サワの変化とスガモの変化は同じところにあるのだろうか。
投票の偽装はノイズから確実に起こっていたことだろうしね。
スガモに関してはそれ以前の問題だろうとは思うけど。

面白くなかったわけではないですけど、何でこのタイミングで新シリーズなのか、
という気持ちはあったかなぁ。
あとがきに書かれてはいましたけど、それを読んだ上でも何でなのか、とは思った。
どれか終わってからの方が良かっただろう、と。

次巻でそういうのを吹き飛ばすくらい楽しめるといいけれど。

イラスト:堀口悠紀子

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